
当院の歯周病治療において大切にしているポイントは、歯についている歯石を特殊な機械、器具を使って、できるだけ完全に取り除くことです。この歯石を取り除くことができずに残ってしまうと、歯周病が再発する可能性が高まります。従って、この歯石除去はできるだけ丁寧に、時間をかけて歯の一本一本に対して、行います。
2つの方法を状況に合わせて使い分けます
歯石除去の機械は2種類あります。超音波スケーラーと手用スケーラーと呼ばれるものです。
○超音波スケーラーのメリットとデメリット
超音波スケーラーには様々な種類があり、性能もそれぞれ異なりますが、毎秒約25000~40000回の振動によって歯石を破壊し、除去します。
従って、大きな歯石を一気に取り除くときに有効です。一方で、細かな作業は適していませんので、そのような場合は細かな作業が得意な手用スケーラーを使用します。
○手用スケーラーのメリットとデメリット
手用スケーラーは歯科衛生士が細かな部分を丁寧に歯ぐきを傷付けることなく、歯石を取り除く場合に有効です。時間はかかりますが、丁寧に、細かなところまで取り除くことができます。
超音波スケーラーで対応できない箇所に使っていきます。