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札幌 歯周病・予防歯科 | 歯周病専門医・指導医の山崎 英彦 院長ブログ 2020年11月

[2020.11.02]

歯医者さんが推奨する「舌」のお手入れ

2020.11.22

札幌 歯周病・予防歯科、院長の山崎英彦です。

歯はしっかり磨いている人でも、けっこう怠りがちな「舌」のお手入れ。

あなたはどれくらいの頻度で行っていますか?

舌をキレイにするには専用のかき取り棒などを使って表面をこそげるのが基本とのこと。

歯ブラシでやってしまいたい人は、ブラシで舌を磨いてもかまいません。

なるべく喉に近い奥から手前に向かって何度か舌の表面を掃除していきます。

朝でも夜でもいいので、なるべく1日1回はこれを行うようにしましょう。

とりあえず、ちょっと鏡で自分の舌を見てみてください。

舌の表面に亀裂が多い人は特に要注意です。

割れていること自体は問題ないのですが、亀裂に細菌が潜んで舌の汚れが溜まりやすくなります。

また、同様に味覚芽(舌のボツボツした突起)が出ている人にも同じことが言えるそうです。

舌の汚れは、口臭の原因の1つ。

また、舌が雑菌の温床となるとプラークが増え、歯周病や虫歯の原因にもなります。

口臭予防とお口の健康のためにも、歯磨きのついでに「舌磨き」も始めてみてくださいね。

歯石除去で脳梗塞や心臓発作のリスクが減る?

2020.11.21

札幌 歯周病・予防歯科、院長の山崎英彦です。

歯のメンテナンスで病気予防?

ある研究で歯石除去をすると脳梗塞や心筋梗塞のリスクが軽減されるという結果が報告されたようです。

なんと、心臓発作は最大24%軽減、脳梗塞では最大13%軽減されるというのです。

研究者の方は『歯石除去というのは口腔内のバクテリアを減らし、慢性的な炎症を抑える。炎症に伴い、歯垢が血管の中に入り動脈硬化を引き起こして心臓発作や脳卒中につながる』と言います。

さらに『口腔内の環境を衛生的に保つことが非常に重要。口腔内の健康を維持するために正しい方法を指導する必要がある』とした。

研究結果では1年に1本でも歯石除去を行えば、心臓発作や脳卒中のリスクが低下したようです。

歯は重要であり、きちんとケアするべきだと研究者は語ったようです。

この研究情報は驚くべき結果ですが、あくまで統計としての結果です。

因果関係はどうなのか、しっかりとしたエビデンスはありません。

口腔内のケアをしっかりしている人は体の管理もしっかりしているからこのような結果になったんじゃないかという意見も多くありますからね。

歯石除去が心臓や血管の機能をどのように改善するのか、そのほかの癌や免疫疾患のリスクも低下させることが出来るかについてはまだ研究途中なので、その結果が気になりますね。

虫歯予防に使われる「フッ素」は安全なのか危険なのか判明!

2020.11.2

札幌 歯周病・予防歯科、院長の山崎英彦です。

軽くおさらいしますと、フッ素(フッ化物)は、昔から虫歯の予防に定評のある成分。

フッ素入りの歯みがき粉やガムは日本でも定番ですし、アメリカでは水道水にもふくまれていたりします。

・フッ素の害ってどんな症状なの?

その効果は1990年代から何度も立証されてまして、フッ素が歯にいいのは間違いないところ。

その一方、ネットでは「フッ素には毒性がある!」なんて意見も見られまして、一般的には以下のような害が主張されている模様。

「骨がもろくなる」

「甲状腺の異常による慢性疲労」

「認知機能の低下」

「腎臓や肝機能の低下」

これらの問題は、おもに動物実験のデータから得られたものでして、たとえば、

「大量のフッ化物をあたえられたマウスの骨密度が下がった」

「マウスに30 mg/Lのフッ化物を投与したら甲状腺の機能が低下した」

「体内のフッ素量が多い牛は、甲状腺の異常が多かった」

などなど。これだけ見ると怖くなっちゃいますが、 実際のところは心配するようなレベルではないと思います。

というのも、いずれの実験もメチャクチャ大量のフッ素を使ってまして、虫歯の予防に使うフッ素の量とは比較にならないんですよね。

・相当な量のフッ素を飲まないと害は出ない

具体的な数字で申しますと、1996年の調査(5)によれば、およそ1日10mg以上のフッ素を飲むと甲状腺に害が出てくるとのこと。

小学校で使われるフッ化物量は1.6mgらしいので、1日に洗口液を6回も誤飲してようやく悪影響が出てくるレベルです。

・害は大量のフッ素を飲んだ人だけ

2001年に中国で行われた調査でも、骨折の確率が上がったのは、日常的に大量のフッ素(4?7.97 mg/L)を飲んでいた人だけだったとか。

こちらも、やはり虫歯予防の洗口液とは比べものにならないレベル。

・フッ素はお茶やビールにも含まれる

また、認知や肝機能の問題についても、2006年に全米研究評議会が徹底したレビューを行ってまして、「あまりに大量のフッ素を飲めば悪影響はあるが、通常の使用では何の心配もない」との結論が出ております。

そもそも、フッ素はお茶やビールなんかにも含まれるありふれた物質でして、基本的には毒性が低い成分なんですね。

・まとめ

そんなわけで、特にフッ素を怖がる必要はないかなーという感じ。

もちろん無理じいはしませんが、普通に使うぶんには虫歯予防のメリットのほうが大きいように思います。

ご参考になれば幸いです。

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