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実は歯を失う原因の第3位!歯根破折の原因、治療法、予防法
2018.9.26

札幌 歯周病・予防歯科、院長の山崎英彦です。

歯を失う原因の第1位は歯周病、第2位は虫歯というのは聞いたことがあるかもしれませんが、あまり知られていないのが第3位の歯根破折。

歯の根っこが折れてしまう「歯根破折」で歯を失う(=抜く)ことがあるとみなさんはご存知ですか?

歯根は歯ぐきや骨の下に隠れているため、自分で見ることはできませんし、歯根破折を防ぐと言ってもどうやって予防していいのかわかりませんよね。

しかし、歯根破折の原因を知ることによって未然に予防することができます。

今回は歯根破折の原因や症状、治療法、予防法についてご説明します。

歯根破折で起こる症状

歯根破折の一番厄介なところは、初期の段階で分かりにくいところです。

目では見えず、レントゲンでも全く異常が見られないことも多いため、初期の段階で見つかることは稀と言っていいでしょう。

歯根破折を起こすと次のような症状が起きます。

初期症状より順に挙げていきます。

1.歯がしみる

神経がある歯の場合、ヒビが大きくなるにつれ、冷たいものや熱いものでしみるようになってきます。

そのため知覚過敏と診断されることがよくあります。

2.噛み方によって痛みが強くなる

噛む場所によって痛みが強くなったり、フランスパンやスルメのような、すりつぶさなければ食べられない物のみで痛みを感じる、というような特殊な痛み方をすることがあります。

これはヒビが入ったところが、噛み方によって動くことで痛みを感じるからです。

3.歯がズキズキする

神経のある歯が破折したところから感染を起こすと、神経が炎症を起こしてズキズキ痛み始めます。

見た目には異常がないのに激痛を訴えるため、神経痛と診断されてしまうこともあります。

4.歯ぐきが赤く腫れる

破折した歯根の周りが全体的に赤く腫れてきます。

この段階になるとようやくレントゲンで破折した状態が確認されるようになります。

歯ぐきから膿が出てくることもあります。

5.歯がぐらついてくる

破折がさらに進むと歯がグラグラし、破折片が取れてくることもあります。

こんな人は歯根破折しやすい!歯根破折の原因6つ

1.歯ぎしり・食いしばりの癖がある

睡眠中に歯ぎしりや食いしばりをしている、日中力仕事やスポーツで食いしばることが多い、というような人は歯根破折のリスクが高くなります。

2.神経のない歯がある

神経を取った歯は水分の抜けた枯れ木のように、衝撃に対して弱くなり、割れやすくなります。

3.太い金属の土台が入っている

神経を取った後、歯が薄くなっているところに太い金属の土台が入っている場合、噛むたびにクサビの力が歯根の方向に伝わるため、歯根が割れやすくなります。

4.噛む力が強い

噛む力が強い人は歯が割れるリスクが高いです。

特にエラの張った成人男性に多く見られます。

5.硬いものを好んで食べる

硬いものをガリガリとよく食べる人は歯に過剰な負担がかかってしまいます。

6.インプラントが入っている

インプラントの噛み合う歯、インプラントの隣の歯は強い力がかかりやすく、歯根破折しやすいことがわかっています。

歯根破折の治療法

歯根破折の治療法はヒビの入り具合によって変わってきます。

1.破折が浅い位置で止まっていればかぶせる治療

破折線が比較的浅い位置で止まっていて、神経が残っている場合には神経を取る処置をした後にかぶせて歯を保存する方向で様子を見ます。

2.真っ二つに割れていれば原則抜歯

歯根の深い位置で割れている場合には、ほとんどの場合抜歯となります。

抜歯を避けるための治療法

基本的に深い位置で割れてしまった歯は抜歯となることがほとんどです。

しかし、ケースによっては接着治療や矯正治療を用いて極力歯を抜かない場合もあります。

1.内側から接着剤で修復

口腔内接着法と呼ばれる方法で、内側だけのヒビに限られた初期の破折に対して行われます。

ヒビの部分を削り、強力な接着剤で修復します。

2.一度抜いて接着剤でくっつけて戻す

真っ二つに割れている場合で歯がもろく弱っていない場合には、口腔外接着再植法と呼ばれる、一度歯を抜いて強力な接着剤で接着し、抜いた歯をまた元に戻して固定する治療が行われる場合があります。

3.ヒビの下縁まで矯正力で歯を引っ張り上げる

ヒビの位置が比較的浅い場合、エクストルージョンと呼ばれる方法で歯を矯正力で引っ張り出してヒビのラインを歯茎の上まで出し、ヒビを取り除いた後、被せ物をします。

これにより感染を防ぐことができます。

歯根破折の予防法

歯ぎしり・食いしばり対策
・日中に食いしばる癖がある場合はやめる
・スポーツなどで食いしばってしまう場合にはスポーツ用マウスピースを着用する
・夜間の歯ぎしりにはナイトガード(マウスピース)を着用する

虫歯予防
・神経を抜くことにならぬよう、虫歯がひどくなる前に歯医者に行く
・定期検診を受け、虫歯予防に努める

食事中の注意
・硬いものをガリガリ噛むことは極力控える
・神経を抜いた歯、インプラントの部分では力を入れすぎない

神経を取った後の治療
・硬い金属の土台を避ける
・被せて治す

まとめ

歯はもともと丈夫なものですが、過剰な力がかかりすぎるとやはり壊れてしまうものです。

歯の破折は中年以降から徐々に増えてきます。

それまでの力の蓄積が発現してくるのでしょう。

「自分の歯は丈夫だから」と過信して毎日硬いものを噛む習慣がある人は要注意です。

歯に力がかかっている自覚のある人は歯科医師と相談し、予防対策をしましょう。

赤ちゃんの歯のケア。生え始めの歯が虫歯にならないためにパパママ必読
2018.9.17

札幌 歯周病・予防歯科、院長の山崎英彦です。

赤ちゃん

「虫歯は遺伝する」、このような情報を耳にしたことはありませんか?

はたしてこれは本当なんでしょうか?

実はこれは間違いなんです。

歯の形や質、歯並び、骨格、唾液の性質などは遺伝的な影響を受けることがありますが、お父さん、お母さんが虫歯が多いからといって、子供も必ず虫歯が多くなるわけではないのです。

生まれてきた赤ちゃんのお口の中には虫歯の原因になる虫歯菌は存在しません。

しかし、最新のデータによると、3歳児の約4人に1人は虫歯があるといわれています。

ではなぜ無菌状態で生まれてきたにも関わらず、多くの人が虫歯になってしまうのでしょうか?

生え始めの歯に虫歯は感染する

虫歯はミュータンス菌という細菌の感染で起こる感染症の一つです。

はじめは無菌状態の赤ちゃんも、生活をしていく中で周りの人から虫歯菌がうつってしまいます。

虫歯菌が周りの人からうつらないようにすれば、虫歯になるリスクが減るということになります。

赤ちゃんと多くの時間を過ごすのは、ご両親(特にお母さん)です。

お父さん、お母さんからの感染をできるだけ避け、無菌状態を長く保つことで、虫歯になるリスクを減らすことができます。

赤ちゃんの虫歯の感染経路

虫歯の原因となるミュータンス菌は唾液の中に含まれています。

周りの人の虫歯菌の含まれた唾液が無菌状態の赤ちゃんのお口の中に入り込むことで、虫歯菌が感染します。

赤ちゃんの歯を守るためにやってはいけないこと

(1)食器の共有

子供が小さいうちは、つい自分の使っている箸やスプーンでそのまま食べさせてしまいがちですが、それは唾液の中の虫歯菌を子供のお口の中に運んでいることになります。

子供用の食器を分けて使うようにすると虫歯になるリスクを減らすことができます。

(2)噛み与え

固い食べ物を噛み砕いたり、熱い食べ物の温度を口に入れて確かめてから食べさせることも虫歯菌に感染する原因になります。

固めの食べ物はあらかじめ細かく切ったり、柔らかくする調理方法にしたり、熱い食べ物は自然に冷ますように工夫してみてください。

(3)過度なスキンシップ

かわいさ余ってお口にキスをしたくなる時もありますが、これは口から口への感染の原因となります。

これらのことを常に意識していても、顔を近づけることもあれば、あやしているをときに唾が飛んだり、完全に感染を避けることはできません。

親子のスキンシップはとっても大切なことですし、感染を避けるためにスキンシップをしないということはできません。

そこで重要になってくるのが、周りの人の唾液にどれだけの細菌が含まれているかです。

たとえ周りの人の唾液がお口の中に入ってしまった場合でも、細菌の数が少なければ子供が虫歯になるリスクは低いといえます。

つまり、一番身近な感染源となるお父さん、お母さんのお口の中を清潔にしておくことが感染防止の一つの手段となるのです。

赤ちゃんの歯を守るためにやるべきこと

(1)虫歯治療

できることなら、赤ちゃんが生まれる前にお父さんもお母さんも虫歯の治療をすませておくことをおすすめします。

妊娠中も安定期であれば麻酔を使った歯科治療もできます。

治療内容や治療期間は、虫歯の状態によって変わってくるため、産科医、歯科医師と相談しながら進めてください。

(2)クリーニング

歯科医院での専門的なクリーニングをしてお口の中の細菌数を減らしておきましょう。

毎日しっかり歯磨きをしていても、磨き残しがあったり、歯石がついてしまうことがあります。

歯についているプラークや歯石は細菌の塊です。

専用の器具でご自身では取れない汚れを徹底的に取り除いてもらってください。

(3)定期健診

信頼できる歯科医院をみつけ、定期健診を受けることを習慣にしましょう。

まずはご自身のお口の状態を知り、必要な治療、正しいケアの仕方を理解することが大切になります。

赤ちゃんが生まれてからもご家族そろって検診を受けられるホームドクターがいると心強いですよね。

(4)周りとの協力

育児にかかわる周りの方にも協力してもらいましょう。

おじいさん、おばあさんにも子供を預ける機会が出てくるはずです。

正しい知識を共有して子育てをサポートしてもらいましょう。

まとめ

虫歯は遺伝ではなく、細菌感染です。

無菌状態で生まれてきた赤ちゃんがどれだけ長くその状態を保っていられるかで、その後の虫歯になるリスクは変わってきます。

まずはお父さん、お母さんのお口の状態を清潔にし、日常生活での唾液からの感染を減らすようにしましょう。

かわいいわが子のお口の健康を守れるかはお父さん、お母さん次第です!

食べ物をよく噛むことで得られる8つの効果
2018.9.6

札幌 歯周病・予防歯科、院長の山崎英彦です。

よく噛む

皆さんは普段のお食事でしっかり噛んで食べていますか?

よく噛んで食べることはただ単に食べ物を噛み砕いて栄養を摂り入れるだけでなく、全身に数多くのプラスの働きをしているのです。

よく噛むことで得られる8つの効果

1.味覚の発達

よく噛むと食べ物本来の味が分かります。

人は濃い味にはすぐに慣れてしまうので、出来るだけ薄味にしてよく噛むことで食材そのものの味を味わうことができます。

これは味覚の発達と同時に、塩分摂取を控えることにもつながります。

2.ダイエット効果

よく噛むことで脳の満腹中枢が刺激され、満腹であると感じます。

よく噛まずに素早く食べると満腹中枢が刺激される前に食べ過ぎてしまい、結果として太ります。

効果的にダイエットをするにはよく噛むことが大切です。

3.脳の発達

よく噛む運動は脳細胞の動きを活発にします。

あごを開けたり閉じたりすることで脳に酸素を栄養を送り、活発化するのです。

他にも反射神経や記憶力、認識力、判断力、集中力を高める効果もあり、子どもの知能発達やシニアの認知症予防にも役立ちます。

4.素敵なお顔作り

よく噛むことはお口の周りの筋肉や骨を使うので表情がとても豊かになります。

しわの予防にもつながり、元気で若々しい笑顔を保つ秘訣とも言えるでしょう。

よく噛んで食べることが美容にもつながるなんて一石二鳥です。

5.歯を強く!むし歯や歯周病を防ぐ

よく噛むと歯を支える骨に刺激がいくことで細胞の代謝を良くすると言われています。

また、唾液には抗菌作用のある酵素やカルシウムと結合して歯を強くするたんぱく質などが含まれています。

噛めば噛むほどに唾液がたくさん出てくるので、よく噛むことでむし歯や歯周病の予防効果がアップします。

6.がんや生活習慣病を防ぐ

唾液に含まれる酵素には、がんの引き金となる活性酸素を抑制する働きがあるとされています。

がんだけでなく、心筋梗塞、脳卒中、糖尿病などの生活習慣病にも有効です。

7.胃腸の働きを助ける

よく噛むと食べ物の表面積が大きくなり、消化酵素による分解効率がよりアップします。

唾液には食べ物の消化を助ける酵素も含まれているので、よく噛むほどに胃腸の負担を減らします。

8.食いしばる力が作れる

力をいれる必要がある時に食いしばるのは奥歯。

日頃からよく噛んで食べていれば歯やあごが鍛えられているので、ぐっと噛み締めて力を発揮することができます。

仕事や運動など「ここ一番」の場面で全力投球ができるように!

まとめ

現代人の忙しさやファーストフードの普及に紛れて、やわらかいものを早食いしていると思わぬしっぺ返しを食らうことになりかねません。

歯ごたえのある食材を使って料理をしたり、食事にはゆっくり時間をかけること。

目で楽しみ、舌で味わい、香りや歯ごたえを感じながら食べることで豊かな食生活を満喫しましょう。