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ストレスで「舌痛症」
2013.12.29

札幌の山崎歯科クリニック、院長の山崎英彦です。


ninshin

自分の臓器や体の器官の存在を意識するのは異常時ばかり。

痛みを感じて初めてその存在に目を向け、機能に感謝し、労わりの気持ちを持つ。

“舌”などはまさにそんな存在の代表格。

「舌痛症」という病気があり、以前は原因が不明とされてきましたが、最近ストレスとの関係が明らかになってきました。

ケース
Tさんが最初にその症状に気付いたのは、夜寝る前のこと。
ベッドに入り、暗闇を見つめていると、舌がピリピリとしびれるような感覚を意識した。
Tさんは、少し前に妻から口臭を指摘されて以来、それを気にするあまり、妻に限らず、あらゆる人の近くに身を置くことが怖くなってしまったとのこと。
口臭を消したい一心で、歯みがきの時に舌の表面もゴシゴシ擦るようになっていた。
「ちょっと強く磨きすぎたかな…」と反省し、その日は寝てしまった。
しかし、翌日以降も気が付くと舌の先から上面にかけてピリピリ感を覚える。

「舌痛症(ぜっつうしょう)」が疑われました。

舌の表面にはさまざまなセンサーがありますが、精神的なストレスで神経系統に乱れが生じると、そのセンサーの感度が混乱し、痛みやしびれという症状となって現れることがあるのです。

Tさんの場合も、口臭を指摘されたことで神経質になり、そのストレスが舌の神経に異常を及ぼしたのでしょう。

対策はストレスを取り除くことに尽きるが、最近では状況次第では抗不安薬の服用や、心療内科的な治療が有効になることもあります。

思い当たる方は、歯科医院や口腔外科を受診されるといいと思います。

歯周病は万病のもと! 妊婦の場合は早産や低体重児誘発も
2013.12.22

札幌の山崎歯科クリニック、院長の山崎英彦です。

歯周病は口の中の病気ですが、歯周病菌が体を巡り、いろいろな悪さをし、肺炎や動脈硬化、糖尿病、妊婦の場合は早産や低体重児など、多くの全身疾患と関係することがわかってきました。


ninshin

動脈硬化も進行
口の中に存在する歯周病菌やそれが作り出した物質は、炎症を起こした歯肉から血管に入り、血流に乗って全身を駆け巡ってさまざまな病気を招く危険性がある。
歯周病菌の一部は、唾液に混じって胃に入り込み死滅するが、誤って肺の方に入ってしまうことがある。
誤嚥(ごえん)性肺炎は、気管から肺に入り込んだ食べかすや唾液の中の細菌が起こす肺炎で、のみ込む力の低下した高齢者などに多い。
歯周病を抱えている高齢者は、歯周病菌による気管支炎や肺炎を起こしやすい。
動脈硬化は、コレステロールなどが動脈の血管壁にたまり、血管の柔軟性を低下させたり狭くしたりする状態で、脳梗塞や心筋梗塞の重要な危険因子だ。
歯周病菌やそれが作った物質は血管壁に付着して、動脈硬化を進行させるのではないかと考えられている。
妊娠・出産の予定がある人にも影響する。
体に炎症が起こると、血液中に炎症性物質と呼ばれるものが増えるが、歯肉中に増加した炎症性物質は血液中に入って子宮を収縮させる作用があり、早産や低体重児出産を起こしやすくなるという。

歯肉炎の段階で治療
最も関係が深いのが糖尿病だ。
糖尿病は高い血糖値(血液中のブドウ糖の濃度)が続く病気。
血糖をコントロールしているのはインスリンというホルモンで、歯周病があると、増加した炎症性物質がインスリンの働きを抑え、糖尿病を悪化させる。
一方、糖尿病で血糖値が上がると血液循環が悪くなり、体の抵抗力が低下する。
そうすると菌が増殖して歯周病が悪化する。歯周病の治療が糖尿病を改善させ、糖尿病の治療が歯周病を改善させるといった報告もある。

歯周病は万病のもと。

早期発見早期治療が大切です。

歯肉炎の段階で治療を始めれば、完全に治せます。

そのためには、プラークを除去する口腔(こうくう)ケアと半年に1回ほどの定期検診が大切です。

つまずきと歯の関係性
2013.12.1

札幌の山崎歯科クリニック、院長の山崎英彦です。

平坦な道なのに、何でもない段差でうっかりつまずいてしまった経験はありませんか?

加齢にともなう「つまずき」と、これを引き起こすバランス能力の低下の要因となる「歯の損失」には大きな関係があることがわかりました。

■歯を失うと「つまずきやすくなる」という新事実
年齢を重ねるごとに、知らず知らずに増えてくる「よろめき」や「つまずき」。
その主な原因として知られているのが足の筋力の低下だが、もう1つの大きな原因に挙げられるのが「バランス能力の低下」。
しかし、バランス能力の低下に大きな影響を及ぼすのが「歯」という事実を、ご存知だろうか?
日本人の歯の実態調査によれば、何らかの事情で永久歯を失ってしまう本数は50代後半で平均4本、70代前半で平均11本、80代後半で何と平均20本も失うという。
そこで、「歯」と「バランス能力」の関連性を実証するため、足の筋力には問題のない50代後半から60代前半の男女20名を集め、実際に医療現場で行われている3つのバランス能力に関するテストを実施したところ、すべてのテストにおいて歯を失っているグループはバランス能力が低いということが判明した。

■噛み合わせの不安定がバランス能力を引き下げる?
なぜ歯がないとバランス能力が低くつまずきやすくなるのか、吉田光由先生(広島市総合リハビリテーションセンター医療科部長)に伺ったところ、「歯がしっかりと噛んでいる場合、あごが確実に固定されるが、歯がなくなって噛み合わせが悪くなると下あごに不安定が出てくる。
下あごが少しブレるということは、頭が少しブレて目も少しブレるため、バランスが悪くなっていくと考えられる。」と解説。
さらに「厚生労働省科学研究班の研究によると、歯が19本以下の方は歯が20本以上の方に比べて約2.5倍転倒しやすかったという報告がある。」と警告した。


つまずき

歯を失ってそのまま放置することは、実はバランス能力の低下から転倒を招く「転倒予備群」に直結。

歯列矯正や審美歯科などを受診する人は一昔前と比べて増加傾向にあるが、歯を失ったにもかかわらず、歳をとってからの受診にちゅうちょしている人も多いのでは?

しかし、歯を治療する必要性に年齢は無関係。

いくつになっても歯の健康を保つことを心がけてほしいです。